1876年スイス射撃祭ローザンヌ5フラン銀貨の価値と買取相場

こんにちは古銭の森です。今回は1876年スイス射撃祭ローザンヌ5フラン銀貨の価値と買取相場について書いて行きたいと思います。

1876年ローザンヌ射撃祭5フラン銀貨

1876年ローザンヌ射撃祭5フラン銀貨1876年ローザンヌ射撃祭5フラン銀貨

画像は1876年ローザンヌ射撃祭5フラン銀貨です。X#S13で発行枚数は20000枚と1876年以前に発行された射撃祭銀貨に比べると発行枚数が多いです。

1876年ローザンヌ射撃祭5フラン銀貨

カタログ価格はXF(極美)で125USD、UNC(未使用)で250USD、BU(完全未使用)で375USDとなっていますが、他の射撃祭銀貨シリーズと同様、カタログ価格に比べると高額で取引されています(とくに完全未使用は遥かに高額です)。

ローザンヌとは

ローザンヌ

ローザンヌ(Lausanne)は、スイスのヴォー州に属する基礎自治体(コミューン) で、同州の州都です。レマン湖の北岸に位置し、近隣の主要都市としては約80km北東にベルン、レマン湖に沿って約50km南西にジュネーヴが位置します。

国際オリンピック委員会(IOC)の本部が置かれており、「オリンピックの首都(Olympic Capital)」とも言われており、大変美しい都市となっております。

ローザンヌ5フラン銀貨の価値と買取相場

ローザンヌ射撃祭は発行枚数も多い事から国内でも数多く取引されています。ハイグレード品としてはPCGS MS65(完全未使用)の品が2015年8月に12万円で取引されています。

少しグレードの落ちたものとしてはMS62が8.9万円と7.7万円、5.5万円で取引されており、AU58(準未使用)のグレードのものについては2.2万円と非常にお買得な価格での売買実績もあります。

海外での取引としては2016年にMS66が2800USD(約32万円)、2012年にMS64が2100USD(約25万円)など国内に比べると高額で取引されている傾向があります。

特に2016年、2017年などは国内相場に比べると海外相場の方が売買の平均単価が高かったように感じます。

業者による買取価格は?

業者による買取価格は上記取引価格の6割〜8割程度が相場となっています。完全未使用(MS65以上)の価値は非常に高くなっていますが、美品(VF)や極美品(XF)などの現存数は多くなっており、それらの買取価格は通常、1万円以下が相場となっています。

スイス射撃祭ローザンヌ5フラン銀貨まとめ

2016年、2017年頃のローザンヌ5フラン銀貨のように、国内相場が海外相場に比べ安い期間が長く続くと国内アンティークコインが海外へ流出して行くので今後、国内でアンティークコインを収集しにくくなるかもしれません。

また、射撃祭コインは世界的にもコレクターが多く、人気がありますのでアンティークコイン投資としてもお勧めできます。今回の記事がスイス射撃祭銀貨コレクションや古銭売却の参考になりましたら幸いです。